
ヤンゴンのバスサービス(YBS)を何度も利用する予定なら、YPSカードは運賃の支払いを便利にしてくれる方法のひとつです。毎回小銭やちょうどの金額を用意する手間を減らせます。
YPSは Yangon Payment Service(ヤンゴン・ペイメント・サービス) の略称で、複数のYBSバス路線で利用されているプリペイド式の電子決済システムです。乗車するたびに現金で運賃を支払う代わりに、あらかじめカードにチャージしておき、バス車内のカードリーダーを使って運賃を支払います。
ヤンゴンを初めて訪れる旅行者にとっても、YPSカードは便利です。毎回、運賃にちょうど合う現金を用意する必要がないからです。
YPSカードとは?
YPSカードは、YPSに対応しているYBSバス路線で運賃を支払うためのプリペイドカードです。
YPSカードとYPS QR決済サービスは、多くのYBS路線に拡大されています。2025年9月に発表されたYPSの情報では、100以上のYBS路線でYPSサービスが利用可能になっていました。(Global New Light of Myanmar)
YBSを頻繁に利用する場合は特に便利です。あらかじめカードにチャージしておけば、同じカードを何度も利用できます。
YPSカードはどこで買える?
YPSカードは、ヤンゴン市内のYPSサービスカウンターや、YPSサービスに対応している一部の店舗で購入できます。
YPSおよび提携小売店が公開した情報によると、以下のような場所でYPSカードの購入やチャージができます。
- YPSサービスカウンター
- G&Gコンビニエンスストア
- Capitalスーパーマーケット
- 指定されたYPS販売・サービス拠点
- 一部の指定店舗やバス停周辺の販売場所
YPSは2025年に、YPSサービスカウンター、G&G、Capitalなどを含むサービス拠点の一覧を公開しています。(Global New Light of Myanmar)
G&Gの店舗が近くにある場合、YPSカードを購入する便利な選択肢のひとつになります。G&Gは2025年5月、ヤンゴンの店舗でYPS Pre Top-Up Cardを販売すると発表しました。(Grab & Go)
一番簡単な方法:チャージ済みのYPSカードを買う
YPSを初めて利用する場合は、**YPS Pre Top-Up Card(YPSプリトップアップカード)**を探してみるとよいでしょう。
このタイプのカードは購入時にあらかじめチャージされているため、購入後すぐに利用できる場合があります。
たとえばG&Gは、**1,000ミャンマーチャット(MMK 1,000)**があらかじめチャージされたYPS Pre Top-Up Cardを販売すると発表しました。(Grab & Go)
また、YPSでは1,000ミャンマーチャット分のチャージが含まれるYPS Combo Cardも提供され、G&GやCapitalで購入できると案内されています。(Global New Light of Myanmar)
旅行者にとっては、カードを購入してから別途初回チャージをする必要がないため、この方法が特に便利です。
YPSカードはいくら?
YPSカードの価格や商品タイプは変更される可能性があります。そのため、旅行ガイドなどに掲載されている古い価格だけを参考にするのではなく、購入時に現在の価格を確認することをおすすめします。
以前の公式情報ではYPSカードの価格が2,000ミャンマーチャットと案内されていましたが、近年ではチャージ済みカードやコンボカードなど、異なる商品形態が提供されています。(Information and Public Relations Department)
記事を公開する際や具体的な価格をもとに旅行計画を立てる際は、YPSまたはカード販売店に現在の価格を確認してください。
YPSカードへのチャージ方法
YPSカードの残高が少なくなったら、YPSのチャージ対応カウンターや店舗で残高を追加できます。
G&Gは、YPSサービスを提供しているG&G店舗でYPSカードへのチャージができ、ヤンゴンの店舗ではチャージ済みカードも購入できると案内しています。(Grab & Go)
YPSサービスカウンターやその他の指定チャージ拠点を利用することもできます。
基本的な流れは以下のとおりです。
- YPSカードをYPSチャージカウンターまたは対応店舗へ持っていく。
- チャージしたい金額をスタッフに伝える。
- カードを渡し、チャージ料金を支払う。
- チャージが完了するまで待つ。
- カードを受け取り、次のYBS乗車時に利用する。
ヤンゴンに数日滞在し、何度もバスを利用する予定なら、毎回少額ずつチャージするよりも、ある程度余裕を持って残高を入れておくと便利です。
YPSでYBSバスの運賃を支払う方法
YPSカードを使ったバス運賃の支払いは、それほど難しくありません。
YPSに対応したYBSバスに乗車したら、**YPSカードリーダー/バリデーター(validator)**を探してください。通常は乗車口付近に設置されています。
1. バスに乗る
まず、乗車するバスがYPSに対応していることを確認します。
YPS対応路線であっても、すべての車両で常に正常にサービスを利用できるとは限りません。そのため、YPSだけを頼りにする前に、車内に利用可能なYPSリーダーがあるか確認するのがおすすめです。
2. YPSカードをタッチする
YPSカードをカードリーダーに近づけます。
リーダーがカード情報を読み取り、支払いを処理します。
これまでに公開されたYPSシステムの案内では、一部の車両で前後のドア付近にバリデーターが設置され、乗車時にタッチし、システムが必要とする場合は降車時にも再度タッチする仕組みが説明されています。(Myanmar Tech Press)
3. バリデーターの表示に従う
乗車時と降車時の両方で認証するシステムを使用している場合は、降車時にも忘れずにカードをタッチしてください。
運賃は、システムに記録された乗車情報をもとに計算される場合があります。
4. 支払い後はカードを保管する
カードをリーダーに置きっぱなしにしたり、車掌に預けたりしないでください。
YPSカードは次回の乗車でも使うことができます。
降車時のタッチを忘れたらどうなる?
YPSを初めて利用する人が特に注意したいポイントです。
公開されているYPSの利用案内によると、降車時にカードをタッチしなかった場合、その乗車情報が正しく記録されない可能性があります。次回カードを利用した際に、システムのルールに従って前回の未完了の乗車が処理される場合があります。(Myanmar Tech Press)
そのため、乗車時と降車時の両方で認証が必要なバスでは、次の習慣をつけるとよいでしょう。
乗車時にタッチ → 乗車 → 降車時にタッチ。
そのバスがYPSに対応しているかどうやって分かる?
次のようなものを探してください。
- YPSロゴ
- YPSカードリーダー
- 車内に表示されているYPS案内
- 車掌または運転手への確認
YPSはYPSに対応するYBS路線の一覧を公開しており、対応路線は時間とともに大きく増えています。(Global New Light of Myanmar)
ただし、対応路線として公開されている場合でも、その路線を走るすべてのバス車両でカードリーダーが正常に使えるとは限りません。
過去には、YPS対応車両でもカードリーダーがオンになっていないケースがあることをYPS側が認めており、バス番号や路線番号などを伝えることで調査できると案内していました。(Ministry of Information)
YPSの機械が使えない場合は?
YPS対応のバスであっても、車内のカードリーダーが正常に動作しない場合があります。
その場合は、利用できる別の支払い方法を使用する必要があるかもしれません。
カードリーダーが使えないからといって、必ずしもYPSカード自体に問題があるとは限りません。
問題が発生した場合は、次の情報を記録しておくとよいでしょう。
- YBS路線番号
- バス車両番号
- おおよその時間
- 場所
- カードリーダーで発生した問題
YPSは、対応バスでカードリーダーに問題が発生した場合、こうした情報を使って問題を報告・調査できると案内しています。(Ministry of Information)
観光客でもYPSカードを使える?
はい。ヤンゴン滞在中にYBSを利用する予定がある旅行者にとって、YPSカードは便利です。
YPSカードを購入する前に、ヤンゴンのバスネットワークをすべて理解しておく必要はありません。
基本的には、
カードを購入 → チャージ → YBS路線を探す → 乗車 → タッチ → 移動
という流れで利用できます。
短期間の旅行であれば、チャージ済みカードを購入する方法も便利です。カード購入後、複雑な初回チャージの手順を覚えることなく利用を始められる場合があります。
YPSカードと現金、どちらがいい?
| YPSカード | 現金 |
|---|---|
| ちょうどの金額を用意する必要がない | 適切な紙幣や小銭を用意する必要がある |
| 事前にチャージできる | 乗車ごとに支払う |
| 支払いを素早く済ませやすい | 支払いに少し時間がかかる場合がある |
| 繰り返し利用できる | カードを持ち歩く必要がない |
| YBSを頻繁に利用する人に向いている | たまに利用する場合に便利 |
ヤンゴンに数日滞在して何度もYBSを利用するなら、YPSカードは日々の移動をかなり便利にしてくれます。
YPSカードの残高は確認できる?
現在、一部のサードパーティ製YBSアプリでは、NFCを利用してYPSカードの残高を確認できます。
たとえば、現在利用できるヤンゴンのバスアプリの中には、NFC対応Androidスマートフォンの背面にYPSカードをかざすことで、カード残高や最近の取引履歴を読み取れるものがあります。(Google Play)
ただし、これは特定のアプリが提供している機能であり、すべてのスマートフォンやアプリで利用できるわけではありません。
NFC対応のAndroidスマートフォンを使用している場合は、利用しているYBSアプリがYPSカードの残高読み取りに対応しているか確認してください。
観光客向け:YPSの簡単な使い方
旅行者なら、次の流れを覚えておけば十分です。
出発前
→ YPSカードを購入
→ 十分な金額をチャージ
バス停で
→ YBS路線を確認
→ バスがYPSに対応しているか確認
乗車時
→ YPSバリデーターにカードをタッチ
降車時
→ 降車時の認証が必要な場合は、もう一度タッチ
何度か乗車した後
→ 残高を確認
→ 必要ならチャージ
YPSとYBS GO
正しいバスを見つけることは、運賃を支払うことより難しい場合があります。
YBS GOは、YBSの路線やバス停を検索し、地図上で路線を確認するのに役立ちます。行きたい場所は分かっていても、どのバスに乗ればよいのか分からない場合に便利です。
たとえば、YBS GOを使って**スーレーパゴダ(Sule Pagoda)、ボージョーアウンサン・マーケット(Bogyoke Market)、シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)**などへのバス路線を探し、その後YPSカードを使ってYBSの運賃を支払うことができます。
2つのサービスは、それぞれ異なる問題を解決します。
YBS GO → バスを探す
YPS → バス運賃を支払う
ヤンゴンでYPSを使うときのポイント
YPSカードを大切に扱う
カードを折り曲げたり、穴を開けたり、その他の方法で傷つけたりしないようにしましょう。公開されているYPSの利用案内では、カードの物理的な損傷や不適切な保管環境が正常な利用に影響する可能性があると説明されています。(Myanmar Tech Press)
念のため現金も持っておく
普段YPSを利用していても、少額の現金を予備として持っておくことをおすすめします。
バスのカードリーダーが故障している場合や、YPSに対応していない車両に乗ってしまう場合があるためです。
長距離移動の前に残高を確認する
ヤンゴンを横断するような長距離移動をする場合は、乗車前に十分な残高があるか確認しておきましょう。
乗車してから残高不足に気づくよりも安心です。
古いYPS情報だけを頼りにしない
YPS対応路線、販売場所、カード商品は時間とともに変更される可能性があります。
最新情報が必要な場合は、YPSの最新のお知らせを確認するか、YPSカードを購入・チャージするカウンターのスタッフに直接確認してください。
YPSカードは買う価値がある?
ヤンゴンでYBSを何度も利用する予定の旅行者にとって、YPSカードは基本的に購入する価値があります。
毎回ちょうどの現金を用意する必要がなく、あらかじめチャージしておけば、旅行中に同じカードを繰り返し利用できます。
一方、バスに1〜2回しか乗らない予定なら、現金のほうが簡単かもしれません。
数日間ヤンゴンを移動しながら観光する予定なら、YPSカードは便利な交通手段のひとつになります。
まとめ
YPSカードを購入 → チャージ → YPS対応YBSを探す → 乗車時にタッチ → 必要に応じて降車時にもタッチ → 残高が少なくなったら再チャージ。
ヤンゴンを初めて訪れる旅行者なら、YBS GOで路線を探し、YPSで運賃を支払うという組み合わせにすると、YBSを使った移動がより簡単になります。
Sources
-
Ministry of Information, Myanmar — YPS card, QR services available for 90 YBS bus lines. Ministry of Information
-
Global New Light of Myanmar — YPS combo cards now available at G&G, Capital. Global New Light of Myanmar
-
Global New Light of Myanmar — YPS card in new design launched as Thadingyut Special. Global New Light of Myanmar
-
Grab & Go — Grab your YPS Pre Top-Up Card today at any G&G store in Yangon. Grab & Go
-
Ministry of Information — YRTC to launch distance-based YPS card system. Ministry of Information
-
Myanmar Tech Press — The availability of YPS Card system in YBS and its things to watch out. Myanmar Tech Press